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トリトン測定結果まとめ(2015年2月~2016年6月)

2016-07-18
地味に継続していたトリトン測定ですが、前回から半年以上経過したのでまとめてみます。前回の記事は「トリトン測定結果まとめ(2015年2月~10月)」を見てください。

そういえば…最近トリトンのサイトがリニューアルされました。2016年6月の測定結果で見ていきたいと思います。

ひとまずWarning lampはどの位置にあるのかわかりやすくなりました! 以前は緑、黄色、赤でざっくりと示されていただけでしたが、これはわかりやすくなりましたね
AI アルミニウムがかなり減りました。Cu 銅は検出されていません。そして測定装置の改善によりLa ランタン、Sc スカンジウム、W タングステンも測定できるようになったようです。
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主要な微量元素系は問題なしですね。Li系も同様。
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I ヨウ素の値が改善しました。Fe系は検出されず。
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Ba バリウムが変わらず多め。Si ケイ素は問題なし
P リンは振り切っています… やばい
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エラー訂正シート(Error Correction Sheet) - Help が追加されました。元素毎に、その影響と想定される原因、それを減らすために行うことが書かれています。クリックで拡大します。
例えばモリブデンはバクテリア(シアノとか)の成長を促すよとか書かれています。
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バナジウムは底砂とかに含まれるみたいですね。水換えの少ないシステムだと過剰になって問題になるのかも。リン、リン酸塩が多いのはエサとかが原因でしょう
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エラー訂正シート(Error Correction Sheet) - Dosageは、足りないものに対してどうトリトン添加剤を入れていけば良いのかが示されています。
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添加の注意点とかもしっかり書かれるようになりました。読んでみると面白いです。Zn 亜鉛とかあっという間に消費される元素についてもどうやって消費量を見つければ良いのか書かれていますね。
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2015年2月から2016年6月までの変化を見ていきます。

とりあえず値はこんな感じ。クリックで拡大します。
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二枚目
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値では変化がよくわからないと思いますので、グラフにしていきます。ちなみにトリトンのサイトでもグラフ表示できるようになりました

重金属についてはアルミニウムが順調に減少してきています。それなりに生体消費されるのかも。銅はたまに検出されたりしています。どこから??
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主要な微量元素はこんな感じ。ナトリウムが下がったということは、塩分濃度が下がったということですね。油断大敵。
よく見るとカルシウムがかなり下がっています。3ヶ月ぐらい測定しなかったらカルシウムリアクターのメディアが減っていて結構下がっていました。なのでカルシウムリアクターをメンテナンスして、トリトンのカルシウム添加剤を入れて適正値に戻しました。
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ストロンチウムと硫黄は基準値ですね。
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過剰だったモリブデンは徐々に減少中です。減った理由は謎… シアノバクテリアが消費している可能性も…?
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ヨウ素は基準値まで上昇しました。バナジウムは添加を止めて順調に下がってきています
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バリウムは減ったり増えたりしています。何故…
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リン酸は一時期ちょっと下がったものの、やはりダメみたい。ヤマブキスズメダイ 9匹を減らし、エサを減らすことで下がって行くかな
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リン酸塩を始め栄養塩については現状では下がりにくいので、ヴィーソルト350Lで水換えをして減少させる予定です。1週間に1度90L水換えを3回+残りで約80%水換えする計算になります。これで改善される…かな?

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B!
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トリトン測定結果まとめ(2015年2月~10月)

2015-10-29
トリトンで測定した結果を受けて過剰な微量元素濃度を減らす対策をしてきましたが、この8ヶ月間の経過を見ていきたいと思います。

まずは各値をまとめます。クリックで拡大します。
微量元素が過剰になった原因であるZEOspur Macroelementsの添加を止めています。
最近は2週間に1回、30L水換え(約10%)しているだけ、添加剤も必要なものだけにしていますが結果としてはトリトンの推奨値に収束してきました。ZEOvitシステムも基本的には微量元素が天然海水のバランスになるように考えられているのかなと思います(一部例外がありますが)。ZEOマニュアルにも書いてあるし。
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続きです。
20151029_020s.jpg

値だけだと変化がわかりにくいと思いますのでグラフ化してみます。
アルミニウムについては徐々に推奨値に下がってきました。KZ Saltに含まれているのでサンゴも少し消費するのかなと思います。銅については最近は全く検出されなくなりました。ZEOvitの添加剤の一部に銅が含まれていて、その添加を止めたためと考えられます。
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リチウムは最近急上昇しました。KZ Saltには推奨値ちょうどぐらいしか入っていないはずなんですけどね…
モリブデンについてはKZ Saltと添加剤に入っているので減らないですね。濃度が高くても問題ないらしいので無視しておきます。
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ナトリウムは徐々に上げて適正値になりました。
カルシウムは410ぐらいだったので、TRITON TRACE BASE Calciumをたまに入れて440を目指します。
マグネシウムはKZのマグネシウムメディアのおかげか推奨値で安定しています。
カリウムはK-Balanceをほとんど添加していないのに推奨値を超えてきました。
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バナジウムはKZ Saltの10%水換えのせいか過剰になっています。TRITON TRACE BASE Vanadiumは添加していません。
ヨウ素はいくら添加剤を入れても上がりませんね。活性炭で吸着されたりしているのかも…放っておこうかなと思います。
亜鉛は添加剤をマメに入れないと維持できません。TRITON TRACE BASE Zincを入れると良さそう。
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バリウムは順調に減って行っています。こっちもKZ Saltにたくさん入っていますが、消費されやすいのかな。
ケイ素が増えてきたのは気になりますね。ZEOvitメディアを減らした弊害の可能性かも…?
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魚を増やしてリン酸塩0から抜け出したのは良いのですが、ちょっと上げすぎです。エサを減らさないとダメかな。
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水槽の全景は再掲になりますがこんな感じ。給餌量が多くリン酸塩が高いのでサンゴの色は濃くなってきています。あとソフトコーラルの成長が速いですね。ガラスのコケも付きやすくて掃除がちょっと面倒です。
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魚が多いのは癒やされますが
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最後に、今使っている添加剤はこんな感じです。

■エサとか水質維持用
Coral Booster
FlatwormStop
zeobak
Coral Vitalizer
Amino Acid
ZEOfood7
Amino Acid LPS
Immun Stabil Fish
ZEOstart3

■微量元素
Pohl's Xtra
K-Balance
TRITON TRACE BASE Strontium
TRITON TRACE BASE Calcium
TRITON TRACE BASE Nickel
TRITON TRACE BASE Zinc
TRITON TRACE BASE Mangan



B!
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微量元素量適正化その後

2015-05-30
過剰な微量元素濃度を下げるためにヴィーソルトでの水換えを行いましたが、その後の経過を書いてみます。

経緯は微量元素量適正化に向けた計画ヴィーソルトで水換えした後のトリトン測定結果を見てください。

トリトンラボの測定結果はこんな感じです。クリックで拡大します。
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それぞれ以下の条件で測定しています。
・2/15がヴィーソルト水換え前
・4/5がヴィーソルトで約100L水換えした後
・4/19がKZ Saltで水換え再開1回目後
・5/16がそこから1ヶ月経過した後で水換え前

微量元素濃度を上から見ていくとこんな感じでしょうか。

アルミニウム(AI) : 順調に減少中。警告もグリーンになりました。
カルシウム(Ca) : 徐々に減少中…4/25にリアクターメディアにCalcium plusを10%程度追加しましたがそれでも不足?
カリウム(K) : ちょっとずつ増えていっています。K-Balanceはほとんど添加していないのに…ゼオライトからの放出とかも影響しているのでしょうか。
臭素(Br) : これ以上は下がらないかな?
ストロンチウム(Sr) : Strontium Complex Concentrateの添加量を増やしましたが上がりませんね。
モリブデン(Mo) : 過剰な状態から減らないですね。
バナジウム(V) : 元が微量なのもありますが、KZ Saltの水換えで補充されても2週間以内に全て消費されるようです。
亜鉛(Zn) : これも同じ傾向かな。
マンガン(Mn) : これも
ヨウ素(I) : 上がりませんね。Potassium Iodideの方が上がるのかな?
バリウム(Ba) : なぜか過剰に…
ケイ素(Si) : ヴィーソルトはケイ素が多めに入っていますが、その後徐々に下がって行っています。
リン系 : 水換え前でも0ですね。もう少しあった方がサンゴには良いと思います。

■モリブデン(Mo)、バリウム(Ba)について
これらはStrontium Complex Concentrateに含まれているのではと思います。バリウム(Ba)については明記されていますし。ストロンチウム(Sr)を上昇させるために入れ続けると、今でも過剰なモリブデン(Mo)、バリウム(Ba)まで上昇してしまうのは困りますね。
⇒トリトンの添加剤が発売されたら、Strontium Complex Concentrateの添加を止めて、TRITON TRACE BASE Strontiumを入れてみようかと思います。

■バナジウム(V)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、ヨウ素(I)
水換えでも不足する傾向にあるのであれば、これもトリトンの添加剤で補ってみようかなと思っています。
ちなみに100% KZ Saltで立ち上げると、これらの元素が過剰に入っているのでサンゴの色が極端に揚がることになるのかなと思います。その後、徐々に吸収されて濃度が下がるので、立ち上げ当初のような色合いを維持できない…といったことが起きるのかなと思っています。

■リン系
Polyp-labを5/18から添加開始したので、今なら十分補えていると思います。

というわけで、トリトン添加剤の発売に期待。



B!
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リーフケアプログラムを振り返る

2015-05-10
2012年はRCP(リーフケアプログラム)とZEOvitを組み合わせていました。RCPは当時、ちょっとした微量元素の補充で使っているつもりでしたが、今思えばサンゴの色に大きな影響を与えていたと考えられるのでちょっと振り返ってみたいと思います。

2012年の水槽の様子です。今と違ってかなり濃い感じでした。結構シアノバクテリアやコケが出たりして苦労していました。
照明はATI T5で今と変わらずです。
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濃いブルーになったスギノキミドリイシ。
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ちなみにこちらが今の水槽の様子です。ZEOvitの添加剤だけにしたのでシアノバクテリアも出ること無く、ZEOvitっぽい色合いになりました。一部のサンゴで共肉の衰退が見られるので、栄養強化&ZEOリアクターの稼働時間短縮の対策を実施中です。
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当時、添加剤はコーラルカラーA~D、ZEOStart3を入れていました。
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コーラルカラーに含まれる元素はこんな感じです。マニュアルに書いてあります。
コーラルカラーAはピンク、Bは赤の色素に影響があります。
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コーラルカラーCは緑色鴇色、Dは青と紫の色素に影響があります。
コーラルカラーCは11種類と書いてありますが、8種類です。
よく読むと銅が入っていますね。ZEOspur2みたいに褐虫藻を減らす効果があるのかなと思います。
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参考までに英語版。こちらはコーラルカラーCは8種類と書いてありますね。
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トリトンラボの測定結果と比べてみます。クリックで拡大します。
コーラルカラーAはヨウ素、臭素、フッ素が含まれていると書いてありますが、ヨウ化カリウムが入っているのでカリウムの濃度も上昇します。コーラルカラーBの意味…
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当時コーラルカラーAを3mL/日、Bを1mL/日、Cを8mL/日、Dを3mL/日入れていました。また、立ち上げ時はヴィーソルトを使っていましたが、途中からKZ Saltを5%/週使っていました。
正確な微量元素の量は今となってはわかりませんが、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、カリウム(K)、臭素(B)、ニッケル(Ni)、バナジウム(V)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、ヨウ素(I)あたりが過剰だった可能性が高いです。
コーラルカラーCが8mL/日、Dが3mL/日なのがどう考えても多すぎますね。これによってサンゴの濃い緑、濃い青ができあがったのかなと思います。
RCPは、Red Seaの試薬で基準値からの減少量を測定し、添加剤の量を決めるとマニュアルに書いてありますが、どれだけ入れても試薬に反応しなかったので過剰になっていたと思います。ヨウ素も鉄もちゃんと測定できませんでしたからね…

今からRCPをはじめるなら、曖昧であまり信頼できない試薬をベースにするのでは無く、トリトンラボで測定して使った方が安全だと思います。RCPのマニュアルにも書いてありますが、過剰な添加はサンゴへダメージを与えます。できれば、A、B、C、Dのそれぞれで、どの元素がどれぐらい上昇するのか把握してから使うと良いと思います。誰か測定して公開してくれるとみんな幸せになれるかもw

ちなみにバナジウム(V)はほとんどの人工海水のもとに入っていません。入っているのはKZ Saltぐらいです。なのでコーラルカラーDをちょっと使ってあげると、青色が良くなるかも。
あと添加剤としてはZEOspur Macroelementsにも入っていますね。この添加剤はKZ Saltでの水換えと同じ効果があるので、水換えがほとんどいらなくなると思います。
かなり昔に発売されたKENTのエッセンシャルエレメントにもバナジウム(V)が入っていたりしますね。以前から海水の成分についてはわかっていたはずなので、どれぐらい消費されるかはわからないけど全て入れてしまえといった感じで作られていたのかも。様子を見ながら…といった曖昧な基準で入れなければならなかったことを考えると、微量元素の濃度までわかって入れられるようになった今はかなり楽になったと思います。



B!
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トリトンメソッドのマニュアルが公開されました

2015-04-30
もしかしたら以前からあったのかもしれませんが。トリトンUSのFacebookを見ていたら、マニュアルが貼ってあったのでとりあえずリンクしておきます。
PDFはこちら

20150430_010.jpg

微量元素を添加剤で補えば水換え減らせるはず!というベルリンシステムでやりたかったこと(でも測定できないからかなり困難)をちゃんとやる+海藻も有機物への変換用に使っているみたいですね。よく読んでみると面白いかも。
英語版なので頑張ればなんとか読めると思いますw ドイツ語版だったら無理…



B!
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ヴィーソルトで水換えした後のトリトン測定結果

2015-04-19
KZ Saltを使っているのにZEOspur Macroelementsを入れ続けていたため、微量元素の一部が過剰になっていた状態になっていました。それを適正化するため、「微量元素量適正化に向けた計画」で書いたとおり、ヴィーソルトで水換えを行いました。
4月5日に水換え後の水槽水をトリトンラボに送り、4月18日に結果が出ましたので掲載します。

1週間あたり30Lぐらいずつ、合計100Lほど換えました。計画では30L、30L、30L、12Lの予定でしたが、4週やるのが面倒だったので最後だけ43L水換えしました。

こちらが測定結果です。クリックで拡大します。
比較用にKZ Saltと、ヴィーソルトで水換えした後の理論値も載せています。
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続きです。
20150419_020s.jpg

傾向としてはこんな感じです。
アルミニウム(Al) … 理論値よりも下がりました。生体吸収や活性炭による吸収?
ナトリウム(Na) … 塩分濃度を上げるため濃くして水換えしているので増えています。
カルシウム(Ca) … ヴィーソルトはカルシウム低めなのであまり増えませんね。カルシウムリアクターのメンテナンスサボっているので、メンテナンスついでにKZのカルシウムメディアも足そうと思います。
臭素(Br) … 概ね理論値どおりです。赤から黄色に改善されました。
モリブデン(Mo) …  概ね理論値どおりです。まだ赤いけど…
バナジウム(V) … 微量過ぎて減りやすいみたいです。ヴィーソルトには入っていないので枯渇したみたいです。
亜鉛(Zn) … ヴィーソルトに入っていますが、これも枯渇気味ですね。
マンガン(Mn) … ヴィーソルトに入っていますが、これも枯渇気味ですね。
ヨウ素(I) … 増えませんね。定説どおり減りやすいみたいです。もっと添加しないとだめかも。
バリウム(Ba) … 概ね理論値どおりです。
ケイ素(Si) … ヴィーソルトには多めに入って入るので増えた模様です。ZEOvitメディアからも供給されます。

というわけで、概ね理論値どおりになったかなと思います。もっと減らすにはさらに水換えする必要がありそうです。
が…まぁ運用を続けていれば減ってくれる可能性もあるのと、Triton Pure Saltもそのうち発売されるのでそっちを使うのもアリかなと思っています。

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ヴィーソルト水換えでも塩分濃度を35‰にできなかった(というかあんまり考えてなかった)ので、35‰になるように塩を溶かします。ヴィーソルトは使い切ったので、Coral-labさんで小分けで販売されているTropic Marinのプロリーフを買ってきました。


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180gを半分に分け、サンプに投入します。24時間後に残りを入れて、ちょうど35‰になりました。
このあとメディアの交換と、KZ Saltで15L水換えしたので、その結果をトリトンラボで測定し、それを初期値として経過観察して行きたいと思います。



B!
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微量元素量適正化に向けた計画

2015-03-22
前回、ゼオライトのトリトンラボ測定結果で書いたとおり、KZ Saltを使っているのにZEOspur Macroelementsを入れ続けていたため、微量元素の一部が過剰になっていることがわかりました。
この状態でもサンゴは普通に成長していっていますが、何かの拍子に調子が悪くなっても手遅れなので、適正化を考えていきたいと思います。

さて、微量元素を適正化するにあたり、手っ取り早いのは水換えです。ですが、どんな人工海水の元を使えば適正化できるでしょうか?
人工海水の元といっても、飼育目的によっていくつか分かれています。
①海水魚飼育のため
 シーライフ
②サンゴ飼育のため
 KZ Salt(Reefer's Best Salt)
 レッドシーソルト
 コーラルプロソルト
 インスタントオーシャン
 リーフクリスタル
 バイオアクティフシーソルト
 プロリーフ
 ヴィーソルト
 ライブシーソルト
③微量元素調整のため
 Triton PURE Salt
 ※塩化物、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、臭素、ストロンチウム、ホウ素、硫黄、フッ素、リンだけを含み、それ以外が入っていないそうです。トリトンのfacebookより。

このうち、水換え量が最も少なくて済むのは③「Triton PURE Salt」です。まさに過剰な元素を減らすための塩です。こんなのが用意されているなんてトリトンラボらしいですね。
ですが日本ではまだ発売されていませんし、元の値段からするとそこそこ高価になりそう。①シーライフだとサンゴ用にはちょっと怖いかな?
というわけで、現状では②サンゴ飼育のため から選ぶのが良さそうです。

②サンゴ飼育のための人工海水も使用前提があり、大きく二つに分かれます。これはトリトンラボの測定結果やサイトでの表記でわかります。
②-1 少ない水換えでバランスが取れるように調整してある塩
 KZ Salt(Reefer's Best Salt)
 インスタントオーシャン
 リーフクリスタル
②-2 海水と同じ組成を目指した塩
 バイオアクティフシーソルト
 プロリーフ
 ヴィーソルト
 レッドシーソルト
 コーラルプロソルト
 ライブシーソルト
 ※ネオマリンもこちら側だと思いますが情報を持っていません。

さて、微量元素が多い状態から正常な状態まで減らすには、②-1 KZ Saltが適切でしょうか?
「少ない水換えでバランスが取れるように調整してある」ということは、適正値よりも多めに入っていると言うことです。この塩で大量の水換えを行うと適正値からどんどん遠ざかっていくことになりますので、NGですね。

なので、「②-2 海水と同じ組成を目指した塩」から選ぶことになります。
この中でバランスが完璧なのはバイオアクティフシーソルトです。ほぼトリトンラボの理想値とぴったりです。ですが、この塩にはバイオアクティフシステム用に炭素源が含まれているそうです。ZEOvitシステムの炭素源との競合や過剰になっても困るので、ちょっと選択しにくいですね。

プロリーフはトリトン推奨です。

ヴィーソルトはカルシウムが低い事を除けば、バランス良く作られています。KHは35‰で9.5dKHぐらいなので、水換えによるKH上昇もあまり影響は無いと考えられます。

ライブシーソルトは魚のトリートメント用に持っていますが、サンゴ用としてはちょっと懸念があるので今回は使いません。(サンゴへの影響があるかどうかはさておき、)塩素中和剤という余計なものが入っているのも気になります。

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比較的調達しやすい、ヴィーソルトで水換えをしていくことにします。一気に水換えすると怖いので、1週間あたり30Lぐらいずつ、合計100Lほど換えていくことにします。

ヴィーソルトの組成と、2月に測定したZEOvit水槽の組成を元に、水換えをしていった結果をシミュレートしてみます。1回あたり30Lを3回、最後に12L水換えします。クリックで拡大します。
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このシミュレーションでは、生体吸収による減少を全く考慮していません。(吸収量がわからないし…) 従って、4回の水換えが終わった後にトリトンラボで測定してどうなったかを確認することとします。

ヴィーソルトは350L単位で販売されていて、小分けがありません。どうやって調達するか悩んだ結果、ツアーに参加していただいているgreenさんに分けてもらうことにしました。丁寧に小分けしていただきました。本当にありがとうございます!
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RO水30Lを用意して水換えしていきます。結果が出るのはあと1.5ヶ月後です。
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B!
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ゼオライトのトリトンラボ測定結果

2015-03-17
トリトンラボで前回、KZ SaltとZEOvit水槽水を測定しました。詳しいことは前回の測定結果を見てください。
結果として、いくつか疑問があったのでその解決のために追加で測定を行いました。

■疑問点
・アルミニウム(Al)について、KZ Saltにはほとんど入っていないのに、水槽には含まれているのはなぜか。ゼオライトのせい?
・ゼオライトで吸着されるものは何か?
・ゼオライトから出てくるものは何か?
・ゼオライトZeovit Media for Automatic FiltersとATI Zeolith plusの違いは何か?
・ZEOspur Macroelementsの成分が何なのか。

■測定対象
いずれも差がわかりやすいように過剰量です。
1. KZ Salt 500mL+ Zeovit Media for Automatic Filters 20g
2. KZ Salt 500mL + ATI Zeolith plus 20g
3. KZ Salt 500mL + ZEOspur Macroelements 1mL
※トリトンラボは海水を測定する前提なので、RO水+測定したいものだとうまくいかない可能性があるかも知れません。なので、以前測定したKZ Saltをベースに測定します。

ちなみに、私は化学が苦手なのでよくわかっていませんw アクアサイトでたまに化学変化についての記事を見ますがさっぱり…なので別の見方があるよーという方はコメントで教えてください。

トリトンラボの測定キットはこちらです。測定したい水を入れてまたショップに持ち込むか、水をペットボトルなどに入れてショップに持ち込んでもOKです。今回もCoral-Labさんに依頼しました。
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中身はこんな感じ。下の試験管に測定したい水を入れます。試験管に不純物がついている可能性があるので、測定したい水で3回ほど洗浄します。
20150317_020s.jpg

Zeovit Media for Automatic Filters 20gです。通常は1Lあたり1gなのでかなり過剰です。
20150317_030s.jpg

RO水で洗浄した後、KZ Saltに入れました。
20150317_040s.jpg

ATI Zeolith plus 20gです。
20150317_050s.jpg

こちらも同じく処置します。このまま数時間放置しました。
20150317_060s.jpg

測定用のZEOspur Macroelementsです。1mLほど用意しました。こちらも本来は週に1 回、100 リットルにつき5mLです。
20150317_070s.jpg

というわけで測定した結果はこちらです。比較用にKZ Saltとzeovit tank水換え前も載せています。いずれもクリックで拡大します。
20150317_080s.jpg

続きです。
20150317_090s.jpg

では、エリア毎に見ていきましょう。

Unwanted heavy metals
ゼオライトから重金属は提供されたりしないようです。
Macroelementsにはセレン(Se)、アルミニウム(Al)が含まれていますね。うちの水槽に検出されるのはこれを入れているせいですね… 
20150317_100s.jpg

Macro-Elements
ゼオライトはナトリウム(Na)が減少し、カルシウム(Ca)、カリウム(K)が増えています。ゼオライトのイオン交換の結果、カルシウムやカリウムがイオンとして放出されるようですね。
Macroelementsには臭素(Br)、ホウ素(B)が含まれるようです。
20150317_110s.jpg

Li-Group
Macroelementsにはニッケル(Ni)が含まれるようです。リチウム(Li)が含まれるという情報もあったのですが、濃度的には上がっていないですね。
20150317_120s.jpg

I-Group
ゼオライトは亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)が上昇するようです。ゼオライト同士の差がここで出ました。ATI Zeolith plusはマンガン(Mn)がより上昇しやすいようです。
Macroelementsにはバナジウム(V)が含まれるようです。
20150317_130s.jpg

Fe-Group
Macroelementsには鉄(Fe)が含まれるようです。
20150317_140s.jpg

Ba-Group
ゼオライトはバリウム(Ba)が上昇するようです。ゼオライト同士の差がここで出ました。Zeovit Media for Automatic Filtersはバリウム(Ba)がより上昇しやすいようです。
20150317_150s.jpg

Si-Group
Nutrient-Group

ゼオライトはケイ素(Si)が上昇するようです。
20150317_170s.jpg

ところで、ZEOspur Macroelementsのことをこの記事を書くために調べていたら衝撃の事実が… 
・ZEOspur Macroelementsには多くの人工海水の素に含まれていない成分が入っている。
・Reefers Best Saltには、ZEOspur Macroelementsの成分が含まれている。
従って、KZ Saltを使っている場合はZEOspur Macroelementsを添加する必要は無い
この添加剤結構高いのにショック…売るか… というわけで、KZ Saltを使ってない方であれば入れると良さそうです。添加の仕方も「週に1 回、生体がたくさんいる水槽では100 リットルにつき5mL」なのは、水換えタイミングを意識した表現だったみたいですね。

■今回判ったことまとめ
・アルミニウム(Al)について、KZ Saltにはほとんど入っていないのに、水槽には含まれているのはなぜか。ゼオライトのせい?
→うちの水槽には入れる必要が無いZEOspur Macroelementsのせいだった。

・ゼオライトで吸着されるものは何か?
→よくわからない。アンモニアとかを添加して測定すればわかるかも知れない?

・ゼオライトから出てくるものは何か?
→カルシウム(Ca)、カリウム(K)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、バリウム(Ba)、ケイ素(Si)あたりは放出しているようです。ただしアンモニアを吸着させた場合に何が出てくるかは試していないのでわからないですね。
ゼオライトから重金属が出てくるわけではないようです。サンゴの色に影響を与える亜鉛(Zn)が出てきているので、これでパステル化に繋がるのではと思われます。ZEOリアクターの流量を増やすとこれらが増えやすくなって、結果として白化に繋がる事になるのかも?

・ゼオライトZeovit Media for Automatic FiltersとATI Zeolith plusの違いは何か?
→上昇しやすい成分が違うようです。ゼオライトの種類は別物のようですね。ATI Zeolith plusもパステル化の効果がありますが、微量元素への影響はKZのものと異なることがわかりました。

・ZEOspur Macroelementsの成分が何なのか。
→いくつかの微量元素が入っています。それらを含んでいない人工海水を使っているなら、この添加剤を使った方が良いと思います。KZ Saltを使っている場合はZEOspur Macroelementsを添加する必要は無い事がわかりました。

■今後の対応
というわけで、上記を受けて以下の対応を行います。
・KZ Saltを使っているので、ZEOspur Macroelementsの添加は停止。
・KZ Saltの水換え量を2週間あたり5%に減少させる。(KZ Saltでの水換えは添加剤と同じ効果なので、過剰な添加は止める)
・KZ Salt以外の塩…例えばヴィーソルト等でちょっと多めの水換えをして、過剰成分を減少させる。

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ちなみにトリトンメソッドの専用塩は、ナトリウムやカルシウム等は含みますが、微量元素成分を含まないそうです。その塩で水換えすることで、過剰な成分を減少させて、必要なものは添加剤で補う…といった使い方ができるそうです。バランスの良い塩で水換えすると、100%水換えしない限り適正濃度にできませんので、トリトンメソッドの専用塩は引き算のための塩ですね。



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トリトンラボの測定結果がでました

2015-02-23
トリトンラボの水質測定サービスを使ってみましたので結果を載せておきます。
測定サービスは
 ・ICP-OES(33種類の微量元素が正確に調べられる)
 ・HPLC(塩素 フッ素 硝酸塩)
があります。今回はICP-OESを選択しました。HPLCの方は長期飼育を行っている水槽向きとのことでした。

現在はトライアル的にサービスを実施中です。詳しくはCoral-labさんの記事をみてください。
トリトンラボのサイトで自分のアカウントを作成し、タンクデータの登録を行うと水槽IDが発行されます。ショップで測定キットを購入して、水槽IDとともに測定したい水を国内で取りまとめて週に1度ぐらいのペースでドイツに送付し、高価な測定機で測定、その後サイトに測定結果が掲載されるという流れになっています。
正式なサービス開始は春頃?のようですが、いくつかのショップでは水を送るためのキットが届いていると思いますので、多少英語がわかれば今からでも申し込みは出来るのではと思います。

測定する水は以下の3つを同時に申し込みました。これでKZ Saltの秘密、10%水換えした場合の水質変動がわかるはずです。
1. KZ Salt…水換え用の水です。RO/DI水に38g/LのKZ Saltを溶かした物です。
2.水換え前のZEOvit水槽水
3.水換え後 3時間ほど経過してからのZEOvit水槽水
20150223_005.jpg

サイトに掲載された情報を元に、Excelで比べた物はこちらです。1枚目。クリックで拡大します。
設定値に対して差があり、やや問題があると判断されたものは黄色問題があると判断されたものはで表示されていました。
20150223_010.jpg

2枚目。クリックで拡大します。
20150223_020.jpg

では、エリア毎に見ていきましょう。

Unwanted heavy metals
重金属なので入っていないことが望ましいとなっているようです。
KZ Saltはスズ(Sn)が検出されています。KZ的には入っていてOKと判断しているのかも?
アルミニウム(Al)について、KZ Saltにはほとんど入っていないのに、水槽には含まれています。おそらくゼオライトのせい?だとしたら減らせないかも。経過観察ですね。
20150223_030.jpg

Macro-Elements
・カルシウム(Ca)について、設定値は440mg/Lとなっているのに対して水槽は約410mg/Lなので赤くなっています。ZEOvitマニュアルでは400-410ppmと定義しているんだけど… KZ Saltも約440mg/Lであることを考えると、もう少しあげておいた方が良いのかもしれません。(海水でmg/Lとppmって同じ考えで良いんですかね。純水とは比重が違うけど…)
・マグネシウム(Mg)は以前試薬で測定したら少なすぎるということが判ってマグネシウムメディアを入れたりしましたが、今は問題ない濃度になっているようです。良かった。
・臭素(Br)はKZ Saltの時点で多めに入っているようです。消費量の関係から多めになってきているかも。
・ストロンチウム(Sr)はドーシングポンプで添加していますが、やや低めになっています。もう少し増やしても良さそうです。ストロンチウムは試薬で測定するのが面倒なうえに微量過ぎるので、このあたり手軽に測定できるのは良いですね。
・銅(Cu)が水換え前に検出されているのは、ZEOspur2を入れたせいかも。
20150223_040.jpg

Li-Group
モリブデン(Mo)が多いですね。でもKZ Saltよりも水換え前が低いのでちゃんと消費されているようです。
20150223_050.jpg

I-Group
バナジウム(V)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)がKZ Saltに多めに入っていますが、水槽で消費されるようで水換え後は概ね適正値になっています。このあたり、KZ Saltは2週間に5%水換えを実現するために濃く入っているのかもしれませんね。
ヨウ素(I)は少なめです。添加剤を毎日入れているんですけどね。
20150223_060.jpg

Fe-Group
鉄(Fe)は設定値が0μg/lになっていますが、本当に無い方が良いのでしょうかね…添加剤も入れていますが、消費されているのか水槽も0ですね。
20150223_070.jpg

Ba-Group
バリウム(Ba)もモリブデン(Mo)と同じような傾向で、KZ Saltよりも水換え前が低いのでちゃんと消費されているようです。
20150223_080.jpg

Si-Group
Nutrient-Group

リン(P)、リン酸塩(PO4)いずれも、水換え前が適正値なので魚や給餌の量はちょうど良いようです。水換え後に0になっているのはなんでだろ… そこまで一気に下がるのかは謎です。
20150223_090.jpg

というわけで、KZ SaltはKZ本家が作っているだけあって、ZEOvitの5%水換えにあわせてあるようなパラメータになっているようです。
ZEOvit水槽立ち上げ時には海水バランスの良い塩で立ち上げて、水換えはKZ Saltにすると良いのかもしれません。

というか、KZ本社の水槽のパラメータがどうなっているか測定して知りたいですね。KZ本社もこういった微量元素濃度を厳密に測定することはやっているんじゃないかなと思います。(そうじゃないと添加剤の設計やその後の変化がどうなっているか把握するのに困るはずなので)
バランスの良い塩については、他の方が人工海水の測定結果を公開してくれることを期待して待ちたいと思います。おそらくヴィーソルトあたりかなとおもっていますが。

数ヶ月したらまた測定に出して、どう変化しているのか確認したいと思います。あと、同じ水を測定して、測定毎のブレがないかも確かめたいです。

昔はこんな微量過ぎる元素を正確に簡単に測定できるサービスは無かったので、良い時代になりました。たまに測定するのは安心を買う意味でやっておいた方がよいですね。でもこういった実験込みだと結構お金が…

なお、測定で使用した水はボトルに保存してあります。使用している試薬の精度が変わっていないか確認するために使おうと思います。(試薬は開封してからどんどん劣化していくものなので… できれば冷蔵庫に入れておいた方が良いです)



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