10-<< 123456789101112131415161718192021222324252627282930>>12-

APEXで水温を季節変動させる

2016-09-10
APEXは季節変動の水温データを持っているので、それに水槽の水温を連動させる方法について説明します。

海は温度が安定していると言われますが、それでも季節で温度が変化しています。季節変動させることで水槽環境もより自然に近付けることと、省エネを狙います

APEXでもっているのは、サンゴの生息地であるインドネシア付近の海水温データです
20160910_070.jpg

APEXではSeason Tableとして、毎日の日の入り、日の出、月齢、そして海水温度をこんな風に持っています。なお下の方で設定を編集することができます
20160910_020.jpg

この水温データを年間グラフにするとこんな感じです。最高で8月に26.9℃、最低で2月に23.8℃となっています。これに連動させると毎日緩やかに温度が変化していくことになります。生体に急激な変化を与えずにゆっくり変えることができるわけです
20160910_060.jpg

ところで季節変動させると何故省エネになるのでしょうか
真冬に室温が18℃、水槽のヒーター設定が25℃、24℃、23℃設定の水槽があったとしたら、どの水槽が一番冷めにくいかというと、23℃設定の水槽が冷めにくいです
つまり、室温との温度差が少ないほど、温度変化しにくくなります

この法則は感覚でなんとなくわかると思います。どれぐらい違いが出るかについては、アイザック・ニュートンが冷却の法則として数式化していますのでシミュレーションが可能です。
この数式に従うと、1時間で25℃の水槽の水が約1℃下がる水槽があったとして、ヒーター設定を下げるほど温度が下がりにくくなります(Excelで数式を元にフラグ化しました) 25℃設定から23℃設定に変えると3割違ってきますね
※クリックで拡大します
20160910_010.jpg

というわけで、夏場は水温を高めに、冬場は水温を低めに設定してあげると室温との温度差が小さくなり、温度変化しにくくなることでクーラーとヒーターの稼働率が下がり省エネになるわけです
※ここでは温度差だけに着目していますが、熱が逃げる表面積を減らす、ガラス水槽とアクリル水槽の違い、ポンプなどの機材有無でも当然変わります。冷却の法則ではそれらに該当する定数部分に影響します

さて、Season Tableを基準に水温設定してしまうと最高で8月に26.9℃、最低で2月に23.8℃なのでちょっと高いですね
20160910_030.jpg

Season Tableから-1℃のところを基準にすることで、最高で8月に25.9℃、最低で2月に22.8℃を基準として、±0.5℃の範囲を設定温度としたいとおもいます
20160910_040.jpg

■プログラム
クーラーとヒーターの温度設定はこんな感じです。RT+がSeason Tableの温度で、それに±で相対温度を設定してあればOKです

-----Chiller 修正前-----
Fallback OFF
If Temp > 25.4 Then ON
If Temp < 25.1 Then OFF

If FeedA 002 Then OFF
If FeedC 002 Then OFF
If FeedD 002 Then OFF
Defer 000:20 Then ON
Defer 001:00 Then OFF
If Outlet 2ndPump = ON Then OFF


-----Chiller 修正後-----
Fallback OFF
If Temp > RT+-0.5 Then ON
If Temp < RT+-0.8 Then OFF

If FeedA 002 Then OFF
If FeedC 002 Then OFF
If FeedD 002 Then OFF
Defer 000:20 Then ON
Defer 001:00 Then OFF
If Outlet 2ndPump = ON Then OFF


-----Heater 修正前-----
Fallback OFF
If Temp < 24.6 Then ON
If Temp > 24.9 Then OFF

If FeedA 002 Then OFF
If FeedC 002 Then OFF
If FeedD 002 Then OFF
Defer 000:20 Then ON
Defer 001:00 Then OFF


-----Heater 修正後-----
Fallback OFF
If Temp < RT+-1.3 Then ON
If Temp > RT+-1.0 Then OFF

If FeedA 002 Then OFF
If FeedC 002 Then OFF
If FeedD 002 Then OFF
Defer 000:20 Then ON
Defer 001:00 Then OFF


というわけで、この日の22時から季節変動するようになりました。この日はプログラム変更初日なので結構変化が大きいですが、以降は0.1℃単位でほんの少しずつ変化することになります
20160910_050.png

季節変動させることで冬場は水温が低めになります。サンゴも魚も問題ない水温ではあります。ただし水温が下がることによってサンゴの成長は遅くなると考えられ、従ってKHの変動も緩やかになるためカルシウムリアクターの調整に注意した方が良さそうです

関連記事
スポンサーサイト


B!
★Neptune Apex★ | コメント:(0) | トラックバック:(0)
コメント:

管理者のみに表示

FC2 Blog Ranking Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...