FC2ブログ
01-<< 1234567891011121314151617181920212223242526272829>>03-

発泡箱・カイロの保温実験

2020-01-13
冬にサンゴフラグを発送することが多くなったので、発泡箱とカイロの保温実験をしてみました。いつかやろうと思って2年経過しましたが、ようやく着手

■使うもの
実験に使うのは、発泡箱、カイロ、温度ロガーです

ひとまず発泡箱はこちら。フラグを送るのでちょうど60サイズで、調達しやすいものを買っています
20200113_010.jpg

カイロは貼らないタイプで24時間保温できるものを使っています。貼るタイプは12時間未満が多いですね
20200113_015.jpg

温度ロガーはRC-5を選びました。USBでパソコンに挿して、記録した温度をテキストやExcelに出力できます。一個あたり2000円以下です
20200113_220.png

買ったばかりだと温度にばらつきがありますので、
20200113_020.jpg

温度補正をしてみました。同じ温度になるように設定しても、それなりに差が出てきますね
20200113_030.jpg

■お試し計測 1
とりあえず温度ロガーが正常に動いているかを試してみました
測定するのは、外気温、カイロ無しの発泡箱、空気穴を2つ明けてカイロを入れた発泡箱です
ちなみに空気穴を溝に開けているのは、伝票で塞がれないようにするためです
20200113_040.jpg

冬のベランダに放置して測定した結果はこんな感じ。クリックで拡大します
発泡箱って結構すぐに外気温と同じぐらいまで下がるのね…
ちなみにグラフのスタートがずれているのは、きりがよくなるようにカットしているからです。計測時点だと同じ温度でした
20200113_050.jpg

■測定実験1
温度ロガーはうまく動いているので実験してみます

水は海水でLサイズの袋にいれてパッキングしました
20200113_060.jpg

実験対象はベランダに
今回はカイロの数、空気穴の数を変え、また実際にサンゴを発送した発泡箱の中にも入れてみました(サンゴを受け取った方に送り返していただきました)
20200113_070.jpg

測定結果はこんな感じ
・外気が翌13時頃に高くなっているのは、おそらく直射日光があたったせいです。雪が降るかと思うぐらい寒い日でした
・発送した箱は翌10時に届いたので、ここからは室温を測定しています
・そもそも温度ロガーは発泡箱の壁ぎわに置いているので、測定しているのは「水温」じゃなくて「箱の中の空気の温度」です…なので測定の仕方がダメですね
20200113_080.jpg

■お試し計測 2
水温測定のお試し、カイロの数、空気穴の数を最適化するために色々お試し測定してみました
とりあえずこれは水道水をパッキングして、その下に温度ロガーを置いて測定しました
20200113_090.jpg

■お試し計測 3
カイロ穴が少ないと酸欠になって、カイロの効果があまり出ないので穴を増やして行っています
20200113_100.jpg

■お試し計測 4
カイロを増やしてみたり。なおグラフがクロスしているのは、前日カイロはいっていた方と無かった方が逆になったからです
20200113_110.jpg

■お試し計測 5
カイロ2個をパッキングの上に直接のせると効果的みたい。空気穴は6か7が開けられる限界
20200113_120.jpg

■測定実験2
概ね傾向がわかってきたので飼育水を使って実験します
20200113_130.jpg

温度ロガーも校正しなおし
20200113_140.jpg

今回、パッキングはLサイズを使っています
20200113_165.jpg

結果はこんな感じ
カイロ3個が良さそうですが、何かグラフがギザギザしていてなんか怪しいかも…
20200113_150.jpg

■測定実験3
飼育水での実験続きです。カイロを上に置くのと、横に置くのでは効果が違う…横の方が水に接するのでより温度保てると考えています
20200113_160.jpg

空気穴は7個で安定。これ以上開けると箱の耐久性が心配。暖まった空気が逃げるとかはどうでもよく、酸素使ってカイロでガンガン水を温める方が効果的です
20200113_170.jpg

結果はこんな感じ。カイロ3つは安定していますね。また、空気穴を7つでも酸欠なのは変わらず、これによって通常24時間でカイロは効果なくなるはずが、48時間もたせることができるみたいですね
20200113_180.jpg

■測定実験4
水が少ない場合を測定してみます
20200113_190.jpg

フタ締めて測定
20200113_200.jpg

測定結果。ここだけ縦軸の範囲が違うので注意
水が少ないとカイロ3つ横置きは多すぎで、飼育水よりも水温が上がる状況になりました
これなら2個で良さそう
20200113_210.jpg

-----
というわけで、こんな結果でした
・荷物輸送中は車の中やセンターのどこかに保管されていると思いますが、結構寒い(測定実験1)
・空気穴は多い方が良い(お試し計測 2)
・カイロは上に置くよりも横に置いた方が効果高い(測定実験3)
・水の量が多い方が当然水温下がりにくい(お試し計測 5⇔測定実験2のカイロ無しをざっくり比較)
・48時間水温をもたせることはできそう。(測定実験3、測定実験4)
 これなら東京から九州までタイムサービス使わずに送ることもできるかも?(2日かかるけど… サンゴそのものがもつかどうかは不明)
 ※タイムサービスは航空便なので当然カイロ使えず、冬場は発送止めています
・水温は結局外気温に左右されるので、送り先によってカイロの数の調整が必要そう(寒いなら増やすし、温かいなら減らす)

といった感じです。なおもっと分厚い発泡箱を使えば保温効果も高いでしょうし、サイズ大きい箱にたくさんサンゴを入れるとまた違ってきますので、条件毎に実験しといた方が良さそうです
あとは、実際にサンゴ送ったときの水温変化を測定してノウハウためると良さそうかな?

今回保温だけの視点で試しましたが、魚なら酸素多めにしないとダメとか、袋にシール止めしないとダメとか色々気にするポイントがあるので発送のテクニックはもっともっと奥深いですね

関連記事
スポンサーサイト





B!
その他 | コメント:(0) | トラックバック:(0)
コメント:

管理者のみに表示

FC2 Blog Ranking Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...