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魚の導入方法

2022-01-31
2020/5/1以来魚を買っていませんでしたが、年明けて久々に魚を4匹購入しました
いつもやっている魚の導入方法をまとめておきます
こちらも参考にしてください「久々に白点治療

海水魚の水槽への導入はかなり気を使います
サンゴは基本的に買ってきて必要なら薬浴して入れれば良いだけですが…
魚の場合は気にするポイントはざっくり下記4つあり、それぞれ対策しています

①魚の病気を水槽に持ち込みたくない⇒トリートメントする
②海水魚ショップの魚水槽は塩分基本的に低い⇒塩分濃度を時間かけてあわせる
③基本的に最初は絶対に食べない⇒餌付けする
④水槽にいる魚と喧嘩になる⇒隔離ボックスをうまく使う

海水魚ショップでお魚を買ってきたら、水槽にパッキング浮かべてそのまま魚を入れるのは、この4つ全て無視することになるので、なかなか餌付かなかったり、後から病気が蔓延したり、前からいる魚と喧嘩になって死亡したりするリスクがあります
(まあ、そういった心配が少ないお店でしか買わないのも手段の一つではありますが)

安定した水槽環境を長期間維持したいので、私はどのお店で買っても、以下で紹介する方法で導入しています


■魚のトリートメントと塩分あわせと餌付け

今回はナチュラルさんでお魚を購入しました
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家に帰ってきたら、久々に白点治療のところでも紹介しましたが、トリートメントバケツを用意します
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今回のお魚はピンテールフェアリーラスです。2018年にも飼っていましたが、水槽メンテナンス中の酸欠で死なせてしまったのでリベンジです。お店ではよく粒エサを食べていました
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まずはパッキングの中の塩分測定します。こちらはHanna Salinity Tester HI98319です。デジタルで簡単測定できます
パッキングの中は24.3pptでした、導入する水槽は35ppt程度あります。基本的に海水魚の体内塩分は海水よりも低く、海水を飲んでエラから塩分排出を常に行っている生き物ですので、濃度が高い方がより魚の負担が増えます
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というわけで、このまま水槽に入れず、2週間のトリートメント期間をつかって徐々に塩分を高くしていきます
2週間かけて水あわせするイメージです
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グラフにするとこんな感じ 実際にはバケツの水交換は1日おきになりますので、1pptずつ上げて行く感じ
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トリートメントバケツに水流ポンプを入れて、計算した重さの塩を入れて溶かします
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見えにくいと思いますが、魚が隠れられるように塩ビ管をいれてあります
適温になったら、魚をいれておまじないにアムガードを数滴入れておきます
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バケツの水を交換する際に、エサを与えて様子を見ます
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与えるエサは、ホワイトシュリンプ、ブラインシュリンプ、AQUA LOVERSさんの冷凍餌、シュアー等の粒エサです
すぐに水は捨てるので、どれぐらい汚れても大丈夫
最初の数日はほぼ食べないです。5、6日過ぎた頃にようやく食べ始めることが多いです
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バケツは二つ用意して、事前に計算したとおりちょっとずつ塩の量を増やしていきます
白点治療と同じく、機材、バケツは水道水で水洗いします(白点が万が一付いていてもここで落とす)
ついでにSafety Stopでエラムシやハダムシも落とした方がよりよいです

魚の導入ってそれなりに手間なので、別のお店でこちらも購入しました
アケボノハゼ
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ゼブラハゼ
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(本当はロイヤルグラマ買いたかったけど、どこも売り切れでした…)

こちらのお店は塩分高めですが、一旦より低い塩分のバケツに入れて徐々に35pptに上げて行きます
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ちなみに水槽で病気が出ていないなら、水換えの捨て水(底砂掃除とかしてない澄んだ水)を溜めといて、それを薄めて導入に使ったりします。その方が塩代がかからないので。もし水槽で白点が出ていたりするなら、新しい魚を買っている場合じゃないのでそもそも水槽の治療をしましょう…

魚に怪我等あれば、GFG併用が良いです。バケツの水にほんの少し…薄く黄色く色づく程度使います
この場合は怪我が治るまでバケツトリートメントを続けます
治ったら⇒水槽に入れる
治らず魚が死亡したら⇒トリートメントバケツはじめ、機材をすべてピューラックスなどで消毒してください。やらないと、次のトリートメント時に魚に感染する恐れがあります

■水槽に慣れてもらう

2週間が経過し、病気も見られずバケツの中でもエサを食べるようになってきたので水槽に入れます

水槽に入れるときはいきなり放り込まずに、大きい隔離ボックスなどに入れます
これはアズーのビックフィッシュハウスです。大きさもあり、水のとおりがそれなりに良い隔離ボックスです
今まで使っていた塩ビ管も、水洗いして綺麗にしてから入れます
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ピンテールフェアリーラスはやっぱり綺麗
このまま5日間ぐらい、隔離ボックスの中で餌を食べる様子を確認します
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参考 昔の写真ですが、このニセモチノウオはあまりにも痩せてたので、1ヶ月ぐらい隔離ボックスで餌を与え続けました。隔離ボックスは動き回るスペースあまり無いので、体力をあまり使わないはず…なんとか持ちこたえてくれました
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隔離ボックスの中が新入り達の縄張りになったので、隔離ボックスのサイドを開放します
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隔離ボックスは取り付けたまま、あとは放置します
新入り達が元いる魚と喧嘩になったり、寝るところ見つけられなければ、自分から隔離ボックスに戻ってきます。隔離ボックスが元々縄張りだったので当然そういう振る舞いをします。自分で縄張りを見つけられるまでの待避所として隔離ボックスが機能しますのでそのままにしましょう
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1週間後… ほとんどの魚は自分の縄張りを見つけましたが、ブラックオセラリスだけは塩ビ管の上でふよふよしているのみ… このままだと縄張り見つけられなそうなと、クマノミもともとそういうものなので、隔離ボックスは撤去しました
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といった感じで導入しています。以前は買ったばかりの魚がハギに追いかけられて数日で死亡とかありましたが…こういった導入方法をすることで失敗を減らすことができています

あとは…これらを実施する前に、そもそも痩せている魚、弱っている魚、小さすぎる幼魚とかを買わないのも重要だったりします(2週間の隔離にそもそも耐えられない)

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